休憩をきちんと取り疲労回復に努める

夜勤は睡眠が大事

人は毎日朝起きて夜寝ますが、夜間仕事する人は昼勤の人と同じ健康的なリズムで睡眠を取ることができません。特に病院、鉄道、運輸、24時間営業の店、マスコミ、夜勤制の製造業などは、シフト制で夜も働くため午前10時に寝る、午後10時に起きる、といった生活をしています。このように明るい時間に寝て、夜遅くに仕事をする夜勤の人は、睡眠障害を起こしやすいです。睡眠障害になると、体のだるさ、疲れやすさ、疲労の蓄積や集中力の低下、うつといった症状が出てきます。特に病院での勤務や製造業はミスが許されず、常に緊張し続けなければいけないので毎日の疲労回復は大事になります。では、睡眠障害が起きないようにするためにはどのようなことに注意すれば良いのでしょう。

夜勤明けの過ごし方

人の体は、太陽の光を浴びると体内時計をリセットしてしまいます。夜勤明けで自宅へ戻る途中に太陽の光を浴びてしまうと、睡眠に関連しているメラトニンが減少してしまい、生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与しているセロトニンが活発になり、なかなか寝付けない状態になってしまいます。体は休息を求めて睡眠を欲しているのに、眠ることができないとどんどん体に疲労が溜まってしまいます。そのため自宅へ帰る時は、サングラスや帽子を被り直接太陽の光を浴びないようにする工夫が必要です。また、部屋に戻った後も厚めのカーテンや遮光カーテンで、部屋に太陽光が入ってこないようにすると寝付きが良くなります。その他にも、夜勤中は職場の明かりを暗くしておくと、帰宅後の寝付きが良くなる場合があります。もし、夜勤の最中に休憩時間があるのならば、少しでも仮眠を取りましょう。夜間にほんの少しでも睡眠を取ることができると疲労回復の効果は高まります。

休日の過ごしかた

日勤と夜勤など交代制のある職場では、夜勤から日勤の間に休日を挟むことが多いです。夜勤が続く場合は、なるべく太陽光を浴びずに部屋を暗くしてしっかり睡眠を取ることが大事ですが、日勤がある場合は乱れた体内時計をリセットすることも大事です。特に夜勤から日勤に変わる休日は乱れた体内時計を戻すために、外出し太陽の光を浴びて近所を散歩することをおすすめします。たとえ夜勤明けで眠くても太陽光を浴びその日の夜にしっかり眠り、朝きちんと起きると生活リズムも戻すことができるので、乱れた体内時計もリセットされ疲労回復の効果は高まります。